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天売 (列車) : ウィキペディア日本語版
羽幌線[はぼろせん]

羽幌線(はぼろせん)は、日本国有鉄道(国鉄)が運営していた鉄道路線地方交通線)。北海道留萌市留萠駅留萠本線から分岐して日本海に沿って北上し、天塩郡幌延町幌延駅宗谷本線に接続していた。
== 概要 ==
大きく留萠駅 - 羽幌駅間と羽幌駅 - 幌延駅間に分けられ、この2つの区間がそれぞれ留萠駅と幌延駅を起点として、南北から建設が進められた。
留萠駅 - 羽幌駅間は軽便鉄道法により計画され、国有鉄道留萠線(るもいせん)の支線として1927年昭和2年)10月25日に開業した路線である〔。1931年(昭和6年)8月15日までに古丹別駅までの区間が開業した後〔〔、同年10月10日に留萠線から分離され、羽幌線に改称された〔。
羽幌駅 - 幌延駅間は、改正鉄道敷設法別表第144号に規定する「天塩国羽幌ヨリ天塩ヲ経テ下沙流別付近ニ至ル鉄道」である。1935年(昭和10年)6月30日に国有鉄道天塩線として、幌延駅 - 天塩駅間が開業〔。1936年(昭和11年)10月23日には天塩駅 - 遠別駅間が延伸開業した〔。
これらの建設工事は太平洋戦争により一時中断したものの、1958年(昭和33年)10月18日に最後の区間である初山別駅 - 遠別駅間が延伸開業〔。これに伴い天塩線が羽幌線に編入され、留萠駅 - 幌延駅間が全通した〔。
なお、開業当初は、羽幌線の列車は留萠駅を発車した後、深川方面の東留萠信号場まで1.3 km 走行し、同信号場でスイッチバックして羽幌方面に北上していた。これを解消するため、1941年(昭和16年)12月9日に留萠駅 - 三泊駅間が新線に付け替えられ〔、留萠駅にも羽幌線用の4・5番ホームが新設された。なお、東留萠信号場 - 留萠駅間は留萠本線・羽幌線の二重戸籍区間だったが、新線敷設と共に解消され、東留萠信号場も廃止された。
もともとは羽幌町の炭鉱開発と運炭、そしてニシンの輸送を主な目的として建設された路線だった。しかし、炭鉱の閉山とニシン漁の不振、沿線人口の減少によって貨物・旅客の輸送量が減り、並行道路(国道232号)の整備も進んでいたため存在意義を失っていった。国鉄再建法の施行に伴い、1984年(昭和59年)6月22日特定地方交通線(第2次)に選定され、北海道旅客鉄道(JR北海道)へ承継されることなく、国鉄分割民営化直前の1987年(昭和62年)3月30日廃止〔。本路線の廃止が、国鉄最後の路線廃止の事例となった。
なお、「留萠駅」「留萠本線」は羽幌線営業時・廃止当時の表記で、羽幌線廃止後の1997年平成9年)4月1日にそれぞれ「留萌駅」「留萌本線」に変更されている〔〔〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「羽幌線」の詳細全文を読む



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